JR小野田線(本山支線)探訪

 JR小野田線の途中、雀田駅から分岐して長門本山駅に至る、営業キロ2.3kmの支線は通称「本山線」と呼ばれ(電車横のサボも「本山線」)1996年3月15日に鶴見線からクモハ12形が退役してからは全国で唯一の旧型国電クモハ42形が定期的に走る路線でした。
 車両の老朽化により、クモハ42形は惜しまれつつも2003年3月14日限りで引退し、翌日からはクモハ123形に置き換えられました。

※特記以外は1989/08/30撮影
長門本山駅
長門本山駅全景 駅より海を見る 車止めの先から
以下3枚は2004/10/02撮影
駅待合室 よたよたの線路
2004年10月、待合室内に掲示されていた時刻表。
こういう形式で書くと、便数の少なさが哀しい。
クモハ42006
車両全景 車内

車内先頭部 運転台を見る
雀田駅にて
宇部新川方面行き 105系2両編成
右に見える線路が本山線(手前が長門本山方面)
パンタを下ろして昼休み
運行のない昼間時間はパンタを下ろして雀田駅で休んでました
雀田駅にあるクモハ42形の説明板
(小野田観光協会)
1997/09/06撮影 ※現存するかどうかは不明です。

クモハ42形制御電動車(上の説明板の内容)
宇部線で活躍している42形電車のプロフィール
  1. 形式両数
    42形 制御電動車MC(クモハ)2両。
  2. 主な使用線区
    本山線、雀田〜長門本山、2.3km、一部小野田線、宇部新川〜雀田、6.3km。
  3. 主な特徴
    • 車体の形状:制御電動車で両運転台付 1両20m車です。
    • ドアー及び座席:片側2箇所の片開き半自動となっており座席はセミクロスシートとなっています。
    • 車体の色:ぶどう色2号。
    • 定員:一両当たりの座席68名、立席36名、計104名
    • 自重:45t。引張力 3t。
  4. 42形電車のあゆみ
    • 昭和8年〜昭和25年
      昭和8年に製造され、宮原電車区(大阪)で関西圏の国電として主要線区で活躍した。
    • 昭和25年〜昭和32年
      宮原電車区から田町電車区(東京)の伊東電車支区へ転属となり首都圏東海地区で輸送の主流を担いました。
    • 昭和32年〜昭和56年
      その後新型電車の登場に伴い、伊東電車支区から宇部電車区に転属となりローカル線の花形として、宇部線、小野田線で51形、41形、55形と共に活躍しました。
    • 昭和56年〜
      昭和56年3月宇部電車区に新型電車105形が配属され51形、41形、55形は廃車となりましたが、42形は、両運転台の特異性を活かして本山線専用車両として活躍しています。
    • 平成8年3月現在
      全国で2両のみ。

42形電車履歴
車号新製新製後走行キロ
S59.9現在
車歴
MC 42001昭和8年(日本車両)4,741,021km宮原、田町、伊東(支区)、宇部
MC 42006昭和8年(川崎車両)4,104,024km宮原、田町、宇部
長門本山駅周辺のみどころ
※この項の写真は2004/10/02撮影
← 長門本山駅付近にある案内図

長門本山駅周辺地図(MapFan)

いずれも駅からはぎりぎり徒歩圏内ですが、電車の便数が少ないので、JR小野田駅からバスでのアプローチの方が現実的です。
バス:船木鉄道(株) 詳細・時刻:山陽小野田市役所


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