RoBoCoN '99

高専部門中国地区大会結果報告 (Ver 0.8)
1999/10/25 23:40更新
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入場整理券

　RoBoCoN'99 高専部門の中国地区大会が、10月24日、広島県呉市の呉市体育館で行われました。今年のテーマは「Jump to the Future」。

ルールの概要

（パンフレットより）

未来に向かっての飛躍
　21世紀はもう我々の目前に迫り、人類の未来はどのような世界になるのでしょうか。
　高専学生の作ったマシーンがどのような姿で「現在」のスタートゾーンから中央の障害物を乗り越えて、その向こうにある輝かしい「未来」2000年に向かってジャンプし箱を運ぶのでしょうか。
　箱の中には何が入っているのでしょうか。＜遺産＞、＜夢＞、＜希望＞・・・・
ルール
　高さ50cmの台上に郵パック（小2ケを連結したもの）が15ケある。
　味方の郵パックを3.6m先にあるフューチャーゾーンに投げるか、あるいは、マシンがかかえて移動させ、郵パックをポイントゾーンに入れることによって勝敗を競う。また得点1点以上をとりさらにVスポット上にのせればその時点で勝ちとなる。（Vゴール）
　マシンがジャンプして飛ぶ場合に限りステップゾーン内を利用してもよいが、ジャンプゾーンにふれたマシンは無効となる。
　マシンはスタート時に1.2×1.2m、高さ2.5m以内に収まり、総重量は25kg以下でなければならない。また操作は1機のみで操作は無線を使用してはならない。電源は再生可能なもの（バッテリー）で、スタート前にバネや圧縮ガス等でエネルギーを蓄えてはならない。（競技時間3分）

（筆者補足）

まずスタートして箱を移動させ台から離すと、1ポイントが与えられる。
（何個箱を移動させても1ポイント）
子機がフューチャーゾーンに入ると3ポイントが与えられる。
（箱がなくても）

　ルールついてはこちら(NHKエンタープライズ)にもありますが、どうも内容に相違があるような気が。。。

（10/25 筆者補足）
　ルールに相違がある件は、どうもこれまで行われた地区大会（近畿・東海北陸）の成績があまりにも悪かったため10/20頃に変わったようです。元々のルールを前提にロボットを作った人がかわいそう。ただ、変更後のルールが全国大会に適用されるかどうかは不明です。
　元ルールと変更があった点は次の点だそうです。

ケーブルのさばきが認められた。
時間内にスタートゾーンから動けなかったマシンは失格
箱を取ったら1点
ジャンプして着地ゾーンに着地したら3点

　しかし、このルールの差を差し引いても、中国地区大会でＶゴールが出たのはかなりレベルが高いと言えると思います。

会場で配られたパンフレット
(JPEG 80dpi, 117KB)

会場となった呉市体育館
(JPEG 29KB)

大会前の会場内
(JPEG 34KB)

ロボットの予想

(1999/10/22)
これまでに終了した地区大会（近畿・東海北陸）の結果、殆ど得点を入れることが出来ていないことを見ても、かなり難しいルールではないかと思う。
ロボットはいくつかのパターンに分かれると思うが、予想としては

ヘリコプター状のもので箱を直接運搬しVスポットへ持っていくもの。
これはVスポット一点に絞ったものとなる上、飛行するのはかなり難しいのでこのようなものは出てこないか？
とにかく箱をポイントゾーンめがけて投げるもの。
考え方は一番簡単。遠距離投げる方法が課題か。
ジャンプゾーン(接地禁止ゾーン)を越える橋を架けるもの。
ルール上、橋が箱を移動させる機能を持っていなければならないなど、ルールに抵触するかどうかかなりきわどい。
（本当にルール上大丈夫かどうかちょっと自信がない）
といったところであろうか。

大会レポート

出場チームの横顔（会場で配布のパンフレットから引用）

12時に開場。
13時に開演。チームと審査員の紹介の後に競技開始。
場を盛り上げようとゲストの松村邦洋さんのものまねが炸裂。

今回は写真撮影が禁止（これまでは*フラッシュ*撮影が禁止）されたため、画像がありません。折角感度800のフイルム準備してたのに。。。

Now Printing...

16:15に終演。

終演後の会場(1)
(JPEG 38KB)

終演後の会場(2)
(JPEG 36KB)

結果

今年は写真がないのでコメント書くのに困る。。。

優勝
徳山高専Ｂチーム「Fly Do ポテットS」
確実に箱を取り込み、確実に移動できる子機。
準優勝
松江高専Ａチーム「2代目」
昨年のロボットの打ち出し機構を用い、確実に子機を打ち出す。
アイデア賞
広島商船Ｂチーム「ウネウネ1号」
箱を吸着して取る機構がユニーク。
技術賞
松江高専Ｂチーム「未来へのタマゴ」

芸術賞
広島商船Ａチーム「シーソーでJUMP」
芸術というより、動く子機が印象的。
審査員特別賞

NECグループ賞
広島商船Ａチーム「シーソーでJUMP」
エネルギア賞
津山高専Ｂチーム「Jumping・H」
省エネルギーセンター賞
米子高専Ｂチーム「弐人Ⅲ脚型」
最も消費電力が少なかったらしい。
全国大会出場チーム

徳山高専Ｂチーム「Fly Do ポテットS」
優勝したので文句なし。
松江高専Ａチーム「2代目」
決勝戦で優勝チームと互角の試合を演じたことが評価された。
広島商船Ａチーム「シーソーでJUMP」
2回戦で優勝チームと互角の試合を演じたことが評価された。また、1回戦ではVスポットで試合を決めた。

トーナメント表
「判定」は、エネルギー消費量（消費電力）の少ない方を勝ちとする。
「Ｖ」はＶゴール勝ち

個人的感想

困難にもかかわらず、プロペラを用いて本体ごと飛ぼうとしたマシンがあった（宇部高専Ｂ）が、全く評価されず何の賞にも輝かなかった。
広島商船Ａの子機がどのような姿勢になっても起きあがれる機構になっているところが面白かった。
ロボコン委員会もネタ切れか? ルールが複雑過ぎるような気がする。地区大会の途中でルールが変わったら全国大会で混乱するのでは?

放送予定

大会の模様はNHK総合テレビにて放送予定です。

中国地区限定
11月21日(日) 14:15～15:15
全国放送
？

全国大会

開催日
11月28日(日)　両国国技館
放映日時
12月17日(水) ハイビジョン(時間未定)
12月21日(日) 19:30～20:44 NHK総合テレビ

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