RoBoCoN '98 高専部門 中国地区大会 結果報告 (Ver 1.0) 1998/10/27 23:10更新 写真をクリックすると、大きな写真を見ることができます。 （写真が大量にあるので重いです）

入場整理券

ルールの概要

• 10個の島に生命を着地、誕生させる創造バトル「生命上陸」。
  各チームのマシンに搭載した自作の「種子」や「たまご」（以下「種子」と総称）を、大・中・小10個の島に向けて投げたり、ころがしたりして、自作の「生命」を誕生させます。生まれた「生命」が島内にとどまると、大きい島なら1点、中なら5点、小では10点を獲得。競技時間は3分。勝敗は、ゲーム終了時の総得点で争います。
  
  
• ここがゲームの見どころ。
  マシン本体には接地禁止ゾーン（マシンと操縦者が接地できません）や進入禁止ゾーン（マシンの一部が走行ゾーンに接触している場合、上空を含め、進入できません）がありますが、「種子」や「生命」はどのゾーンでも接地、進入が可能。そのため島への上陸の方法も、「生命」を誕生させる方法も、投げたり、ころがしたり、自動制御したりと、さまざまなバリエーションが考えられます。また、どんな「生命」が生まれるかも、学生たちの想像力の見せどころ。同点の場合に審査の対象となる「芸術性」も見逃せません。今年も、熱戦から誕生するドラマに期待が集まります。

• 進入禁止ゾーンに大きい島（緑色）が5つ、中ぐらいの島（黄色）が3つ、小さい島（赤色）が2つある。競技場床は灰色、カベは緑色。
• 種子は、島に上陸後、生命が誕生すること。
• 同じ島に同じチームが生命を複数誕生させても、得点は１つ分のみしか得られない。
• 同点の場合は、反則による減点の少ないチームが勝ち。それでも勝負を決することが出来ない場合は、審査員による芸術性の審査で勝敗を決する。

会場で配られたパンフレット (JPEG 80dpi, 79KB)

会場となった竹原市体育館 (JPEG 21KB)

大会前の会場内 (JPEG 19KB)

大会レポート

　出場チームの横顔（会場で配布のパンフレットから引用）

　10月25日、12時過ぎに開場。
　13時過ぎに開演。チームと審査員の紹介の後に競技開始。

一回戦

• 徳山高専Ａ×宇部高専
  宇部高専の「種子」は足を使って這うものでユニーク
  
  徳山高専Ａ「メカBANCHO」×
  宇部高専「Ｎ１−４」
  (JPEG 12KB)
  左下の黒い物体が宇部高専の「這う種子」
  
• 米子高専Ａ×津山高専Ａ
  米子Ａの種子は「すいか」から「かに」が出てくるという、鳥取の名産品づくしになるはずだったが、うまく島へ移動させることができず、苦戦。
  
  米子高専Ａ「ムササBee!」
  (JPEG 11KB)
  
  種子が転倒、苦戦。
  
• 広島商船Ｂ×呉高専Ａ
  
  広島商船Ｂ「ラブリー・パラダイス」×
  呉高専Ａ「超低速凡能種子搬送器 武蔵」
  (JPEG 11KB)
  手前の呉高専の種子は、内蔵した生命が左側へ誕生するはずが、動かず。
  奥左が広島Ｂのマシン
  
• 大島商船Ｂ×松江高専Ａ
  大島Ｂの種子は「桃」。かぱっと割れて中から卵形のロボコンのキャラクターが誕生する。
  が、松江Ａの種子の数に圧倒される。
  
  大島商船Ｂ「からくり日本昔ばなし」×
  松江高専Ａ「小さな栗の木」
  (JPEG 12KB)
  左が大島Ｂ。種子を発射(?)したところ。
  
• 松江高専Ｂ×津山高専Ｂ
  
  松江高専Ｂ「アイランド・ゲッター」×
  津山高専Ｂ「早咲花」
  (JPEG 13KB)
  左が松江Ｂ。双方自走式の種子（床の色を識別し自動的に島へ上陸する）を持つ。
  
• 大島商船Ａ×呉高専Ｂ
  呉高専Ｂは都合でメンバー・マシン共に急遽別のものになったとか。
  
  呉高専Ｂ「D.Day」の種子(?)
  (JPEG 14KB)
  大きな種子で島をゲットし相手の種子の進入を防ぐ作戦。
  
• 米子高専Ｂ×徳山高専Ｂ
  徳山Ｂの巨大な種子(?)は台座を離れ突進し、競技場の枠を破壊し停止した。
  （その後、種子から煙が出たとの未確認情報もある）
  
  徳山高専Ｂ「ｆ」の種子(?)
  (JPEG 14KB)
  競技場を破壊した種子。
  写真右下隅の競技場の「枠」が外れて見えないことに注意。
  

二回戦

• 徳山高専Ａ×津山高専Ａ
  判定に持ち込まれたが、徳山Ａの花の咲き方に優位。
  
  津山高専Ａ「早咲花」
  (JPEG 13KB)
  
  種子を投てきするタイプ。床に落ちているのがその種子。
  
• 広島商船Ｂ×松江高専Ａ
  ここでも松江Ａが圧勝。
  
  広島商船Ｂ「ラブリー・パラダイス」
  (JPEG 17KB)
  右下のピンクの球が誕生した生命。
  
• 津山高専Ｂ×大島商船Ａ
  生命の美しさで津山Ｂが判定勝ち。
  
  津山高専Ｂ「桃太郎とアヒルの子」×
  大島商船Ａ「氷の旅 21」
  (JPEG 21KB)
  右が大島Ａのマシン。手前に津山Ｂの生命が誕生した様子が見える。
  
• 米子高専Ｂ×広島商船Ａ
  広島Ａは美しいかぐや姫を誕生させた。
  
  米子高専Ｂ「Hello Baby」×
  広島商船Ａ「新 竹取物語」
  (JPEG 24KB)
  右が広島Ａ。（荒れた画像ですみません）
  
  誕生した「かぐや姫」
  (JPEG 9KB)
  
  広島Ａから転げ出た竹筒から誕生した「かぐや姫」。大会随一の美しさを誇る。
  （荒れた画像ですみません）
  

準決勝

• 徳山高専Ａ×松江高専Ａ
  
  徳山高専Ａ「メカBANCHO」×
  松江高専Ａ「小さな栗の木」
  (JPEG 11KB)
  松江Ａの種子の数に圧倒される。
  
  徳山高専Ａ「メカBANCHO」の花
  (JPEG 7KB)
  最後に披露した、大きな花。
  
• 津山高専Ｂ×米子高専Ｂ
  津山高専Ｂ「早咲花」×
  米子高専Ｂ「Hello Baby」
  (JPEG 21KB)
  津山Ｂは本体内で生命が誕生してしまい、苦戦。
  手前の棒が付いた生命は米子Ｂのもの。
  

決勝

• 松江高専Ａ×米子高専Ｂ
  米子Ｂの本体下の種子にトラブル発生。松江Ａの圧勝。
  
  松江高専Ａ「小さな栗の木」×
  米子高専Ｂ「Hello Baby」
  (JPEG 16KB)
  右が米子Ｂ。種子にトラブル発生。
  
  決勝戦後の審査
  (JPEG 16KB)
  双方の種子で埋め尽くされた競技場内。厳正な採点が行われる。
  

表彰式、閉会式が行われ、15時50分頃、終演。
(JPEG 26KB)

結果

優勝

松江高専Ａチーム「小さな栗の木」
筒状の種子を大量に発射、数で勝負するマシン。

準優勝

米子高専Ｂチーム「Hello Baby」
つっかえ棒付き種子で確実に高得点の島をゲット。

アイデア賞

津山高専Ｂチーム「桃太郎とアヒルの子」
色センサーを持った種子、そのアルゴリズム（緑の低得点の島も壁とみなす）がユニーク。

技術賞

徳山高専Ａチーム「メカBANCHO」
種子から花が咲く様子が評価された(?)

芸術賞

広島商船Ａチーム「新 竹取物語」
かぐや姫の美しさは文句なし。

上記入賞チームの中から、優勝した松江Ａ、準優勝の米子Ｂ、芸術賞の広島Ａが全国大会へ出場します。

トーナメント表 得点がマイナスなのは、反則による減点。 「判定」は、審査員による芸術性、その他のポイントによる判定による。 「失格」は、競技場破壊による。

個人的感想

• 種子の数が多いものが優勢であった。
• 床の色をセンサーで感知するタイプがいくつかあり、それなりに動いていたのが印象的。
• 広島商船Ａのかぐや姫は芸術性では群を抜いていた。芸術賞、文句なし。
• 本体が浮くタイプがあるかなぁ、と思ったけど、ありませんでした。
• 一部、あまりやる気の見えないロボットがあったのが残念。

放送予定

大会の模様はＮＨＫ総合テレビにて放送予定です。

中国地区限定

11月15日(日) 14:15〜15:14

全国放送

？

終わりに

毎年放送して頂いているＮＨＫさんに感謝！
それから、会場で筆記具を快く貸していただいた皆様に感謝！