明けましておめでとうございます。/ 2011.1.1

謹賀新年
平成23年元旦

旧年中はお世話になりありがとうございました。
本年も何卒倍旧のご指導を賜りますようお願い申し上げます。

年賀状の制作プロセスを変更しました。

これまで長年にわたって、年賀状は Microsoft Word で作って自宅のプリンタで出力していたのですが、今年は Illustrator で表裏両方オリジナルのものを作って印刷屋さんでオフセット印刷しました。きちんとした印刷の勉強？も兼ねて。
なお、使用した用紙はケント紙(220kg)です。普通のハガキよりも厚手の紙です。
表に切手を貼るのが意外に大変ということに実際に貼る段になって気付き、来年このプロセスでやるかどうかはちょっと微妙かも。さらに年賀切手のサイズに合わせた枠を描いてしまっていたために、年賀切手が足りず普通の切手を貼ったものがかなりブサイクになってしまいました。

ふり返ると、昨年もいろいろなところに行きました。

例によって、写真は昨年行ったところの中からピックアップしたものです。

鉄道探訪
1. 下灘駅（予讃線愛媛県伊予市双海町）2010/05/01
  眼前に瀬戸内海が広がり、夕陽のきれいな駅として有名です。
2. 糸魚川駅（北陸本線新潟県糸魚川市）2010/01/23
  駅の裏側にあったレンガ造りの車庫とディーゼルカー（キハ52 125）。
  車庫は北陸新幹線工事で取り壊されたそうです。また、このディーゼルカーも老朽化のため3月で営業運転を終えました。
3. 余部橋梁（山陰本線兵庫県香美町）2010/11/01
  強風対策のため架け替えられ、8月から面目を一新した余部橋梁。奥側に旧鉄橋が半分だけ残されています。
  写っている特急「はまかぜ」のディーゼルカー（181系）も、この5日後に新型車に置き換えられました。
日本探訪
1. 法隆寺五重塔（奈良県生駒郡斑鳩町）2010/11/03
2. 東大寺大仏殿（奈良県奈良市）2010/05/27
3. 日光東照宮（栃木県日光市）2010/11/23
  有名な「眠り猫」と拝殿の建物。
  眠り猫は左甚五郎の作と伝えられる国宝。「猫も寝るほどの平和」を表しているとも云われます。
4. 錦帯橋（山口県岩国市）2010/08/07 日本三名橋に数えられており、他に例を見ない五連の木造反り橋。夏の花火大会は派手さはあまりないものの見応えがあります。

なお、右下の鳥居の線画は、厳島神社の鳥居の写真を加工したものです。

最近思うこと。

新旧交代と消えゆくもの
鉄道関係は、新旧交代が目についた1年であったように思います。糸魚川にしても餘部にしても、そのテーマで決めたものです。
古いものは郷愁を呼びますし、産業資料的価値を考えるともちろん貴重なものも多いです。しかし、それは何かの用に供していることも事実ですし、本来の目的を達成するためには時の流れとともに変化して然るべきもの。今さら縄文式土器で飯を食おうと思わないですしね。
こうして世界はこれからも変わり続けていくことが、自然の流れだろうと思います。
日本の美
日本の美といえば古い木造の建物に代表される、落ち着いた暗めの色だと思います。でも、それが本来は伝統的な色彩ではないということに今更ながら気付き、意外な感覚があります。
日光東照宮は今でもいろいろな色で彩色された彫刻類が多くありますし、金閣寺のように金色に輝く建物であったり、平等院も過去には鮮やかな赤色だったようです。
今、首里城を見るとその色彩の鮮やかさは「琉球文化」というイメージがありますが、実際には日本のお寺も首里城のような感じだったのかも知れません。
昔、彩色のための色素も高価で貴重なものだったようです。そんな中で彩色されたお寺や大きく豪華な仏像を見ると、信仰について考えさせられるのです。
信仰について
先に書いたようなことを考えながら歩いていると、複雑な気持ちです。
本来、神様や仏様はその時の人々の心の拠り所として、静かに日々の生活で忘れかけていたことを思い起こし心の平静を得るものであったり、天変地異が鎮まるように自然を敬うものなんだと思います。でも、大変に豪華な装飾をしたり、あまりに巨大な仏像を造営することは、そこから逸脱しているような気がしてなりません。結局は「より良くなって欲しい」という上の人間のエゴが、しわ寄せとして造営に携わる下々の者に来ているのではないか、という気もします。
去年の前半だったか「アミ～小さな宇宙人～」という本を紹介されました。結局、信仰のゴールはこの本に描かれているような「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」的なエゴの無い世界なんだろうと思います。
神様、仏様
いろいろな所に行って思うのは、お寺と神社が同じ所にある例が日光をはじめとして結構あるということ。当然祀る対象が違います。
いろいろなお寺や神社を回りながら考えると、やはりひとりの人物を祀るというのは、先に述べた信仰の趣旨からは少し離れたものである気がします。それに対して数々ある仏様は、あるべき理想（実在はしない）を体現しているということでしっくり来やすい気がしました。だからといって特定の宗教を信仰するということはきっと無いんですけどね。

過去の年賀状

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