つもちゃんのひとりごと (2012年10月)

古い記事のリンクは切れていることがありますが予めご了承下さい。
2012年10月20日  本日のお題:車社会
今に至るまで免許は持っているものの車は持たず、自転車と公共交通で生きてきているわけですが、先日レンタカーを借りて運転する機会がありました。
実際の運転としては2年ぶり、それも最近は会社の講習ぐらいしか乗ってないので距離でいえば10年分以上は乗った感じですが、多少慣れると何とかなるもので、途中で何度も休憩しつつ何とか用事を済ませて帰還したわけです。

井笠鉄道が経営破綻するなど、公共交通を取り巻く状況は非常に厳しく、車を使うことについてかなり否定的な思いがあるわけですが、今回レンタカー使って、正直、ヤバイな、と。麻薬だな、と。

まず、それなりに運転できちゃうこと。運転するということや安全に対する敷居が低くなるとかなりヤバそう。

次に、コスト面。今回は2人だったのですが、レンタカー代、ガソリン代、高速代を合わせると、高速バスを使った方がだいたい2割ほど安いという状況。ただ、自分で車を持っていると、その維持費って「何もしなくても必要な経費」で処理されてしまって1回1回の利用に対してかかるイメージは無いですよね。そうすると、見かけ安く見えちゃう。

公共交通利用の社会実験ってことごとく失敗してる、というか、徒歩・自転車・公共交通の3点の間で転移している状況で本来の車からの転移が出来ないというのも、その通りだな、と。自分でさえこう思うということは余程のメリットが無い限り車から公共交通への転移は難しいな、と実感。

もっと思い切った施策が必要なんだろうなぁ、と思いました。
2012年10月09日  本日のお題:基本動作をちゃんと出来るということ
一昨日、毎年恒例の高専ロボコン中国地区大会を観に行ってきた。
一応例年通りのレポートが出来るだけのネタは仕入れてきたけれど、Webを更新する余裕がないので今年のレポートがいつ出来るか、そもそもレポート自体ちゃんと出来るかは未定。

今年はコントローラー無しで、本体に取り付けた何らかのセンサーに指示を出してロボットを制御するというやり方で、フィールドに散らかった玉を操縦者と共に集め、9つのゴールに入れていくという競技。
競技自体は、近年の傾向である「ロボットだけではなく人も競技に参加する」という点について議論の余地はあるようにも思うが、ルールも比較的シンプルで理解しやすいものだったと思うし、純粋に観て楽しめるものだと思う。

ところで、毎年競技後に各賞の発表があるが、今年はどうもその選考というか、評価軸が自分の中では腑に落ちなかった。
まず、もっと「基本動作をちゃんとできる」ことを評価すべきなのではないか、ということ。スムーズに動くこと、確実に迅速に制御できること。そういう意味では、準優勝に終わったものの、徳山Aのスムーズで確実な動きはもっと評価されて良かったと思うし、松江Bはジャンプして玉を収集する方ばかりに目を向けられていたけれど、その一方で発射台が自律的に所定の場所に確実に移動しておくことや、発射台と収集マシンが分離するという仕組み自体にもっと目を向けられて良かったのではないかと思う。
次に、技術的に腑に落ちる評価か、ということ。津山Bのサイコロ状の立方体の各面に動作指示図形を書いてあるものを用いて指示を出すというものがいくつもの賞で評価されていたが、改善の余地もあり、かなりの工夫もされていたものの、操作性に致命的な欠陥があるように思う。技術的な画像認識の難易度的にも操作性の面でも、宇部Bの人間のジェスチャーを判定する方が恐らく上で、宇部Bは間違いなく全国行きだと思ったのに見事に予想は裏切られてしまった。

アイディア対決と銘打っていることもあって単純な評価軸ではないのかも知れないが、もう少し本来の目的(今回であれば「玉を収集してゴールする」という動作)を踏まえた評価が必要だと思う。あと松江のジャンプ機構だったり大島の木製マシンだったり、それが本来の目的に適していれば良いんだけれど、やや囚われ過ぎているのでは、と思う。

特に「基本動作をちゃんと出来る」というのは、ロボコンだけではなくて世間一般的に最近非常に軽視されていると思う。出来て当たり前だけど感謝も協力もせずトラブると文句ばかり言うという今の風潮、何とかならないのだろうか。

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