つもちゃんのひとりごと (2014年12月)
トップ
>
つもちゃんのひとりごと
> 2014年12月
古い記事のリンクは切れていることがありますが予めご了承下さい。
2014年12月15日
その3 本日のお題:「心のふるさと」
学生時代の同級生のFacebookに「心のふるさとに来てみた」と書いてあった。
「心のふるさと」っていう言葉になんか引っかかるものがあって。
久しぶりに、宮島口の THE BLUEBIRD CAFE に行きました。
7年前、移動カフェだった時代からマスターとはいろいろお話させていただいた仲。今はたまにしか行けなくなったけれど、行けばいつも快く迎えて下さいます。
雰囲気とか、本のチョイスとか、落ち着くのと刺激があるのと。
自分にとっての「心のふるさと」のひとつは、やっぱりココ。
そういえば、一番左の写真のネコ、ちょうちゃん。
5年前はこんな感じ
でした。相変わらずカワイイなー。
2014年12月15日
その2 本日のお題:PMTUDブラックホールにハマる
サーバのバージョンアップ
以前から引っかかってたんですけど、自宅のLANからGoogleへのアクセスが遅い。サーバがブロードバンドルーターになってるのですが、そこにProxy立ててそれ経由すると速いので、PMTUD関係だとは思いつつ、ICMPv6フィルタしてるとか無いんだけどなぁ、と思いながら設定の見直しをしてました。
結局、設定上の問題は見つけられず、rtadvd で広告するMTUを小さくすることで解決しました。
こんな感じ。
% cat /etc/rtadvd.conf default:\ :raflags#64:mtu#1280: re1:\ :tc=default:
でもこれって、本来の解決方法じゃないよなぁ。
2014年12月15日
その1 本日のお題:自宅サーバのバージョンアップ
久しぶりに自宅サーバの大幅なバージョンアップ。FreeBSD 10.1-RELEASE になりました。
今回、OSを完全に1からインストールしました。以前、
このとき
にハードウェア含め大幅に変わってるのですが、前回クリーンインストールしたのは記録がないけど多分この時なので5年ぶり。
最近はFreeBSDもパッケージシステムが充実してきたので、お祭りがよくあるBINDとかそういうもの以外は、それなりにパッケージを使うポリシーにしてみました。
だいたい20日間ぐらいかけて準備してきたんですけど、長く運用した蓄積でいろいろ設定しなければならず、抜けがないようにするのはかなり大変。まぁ、今時は仮想環境やらプロビジョニングの仕組みやら、もっといい方法で運用するのが普通なんでしょうけどね。
移行当日、一番ハマったのが、IPv6接続がうまくいかなかったこと。IIJにPPTPでつないでたんだけど、なぜかそのインタフェースでIPv6が有効にならなくて、結局トラブルシュートできず、いずれやろうと思ってた Hurricane Electric への接続先変更を同時にやることにしました。
細かいことはいろいろありましたが、何とか数時間で移行は終わりました。
今後ですが、ちょっとディスクが小さくて freebsd-update は使えないと思うんで、前のようにSTABLE追っかけることになると思います。カーネルも今はGENERICのままですが、次にコンパイルするときにはカスタムするかも。
なにか変なところに気付いたら教えてください。
2014年12月01日
本日のお題:「道具」のデザインのあり方
広島県立美術館
で開催中の
「榮久庵憲司の世界展」
を見に行きました。
榮久庵憲司氏は工業デザインのパイオニアで、
GKデザイン機構
を主宰。
キッコーマンの醤油差し
のデザインはあまりにも有名です。
鉄道業界のデザインでは水戸岡鋭治氏が有名ですが、E259系、E233系、広島のアストラムラインや5000形グリーンムーバー、来春登場のJR西日本227系といったところはGKデザインが手がけています。水戸岡さんの特別な空間を作るということに対して、モダニズム的なデザインが特徴かな、と思います。
展覧会自体は、実はそんなに得るものはなかったのですが、昨日、ちょうど
マツダのデザイン本部長
(リンク先はインタビュー記事)と
GKデザインの社長
の対談イベントがあり、その内容がとても面白かったです。
マツダが「クレイモデル(粘土と蝋を混ぜたもので作った実物大のモデル)」でのデザイン検討にこだわる、それは道具は美しくあるべき、クルマはアートであり、その本質的な魅力を追求するという強い信念。
新規性や効率にばかり目を向けたこれまでの工業デザインが結果的に「道具」へ関心を持たせなくなってしまった、というデザイナー自身の懺悔。
日本のものづくりは、確かに品質も良い、効率も良い。でも、尊敬されていない。それは、初期には「作りたいものを作って」いたが、「売らなければならない」という概念が入ってきて、「普通」のものしか生み出せなくなってきた。そうした製品に魅力を感じなくなった結果、今の「クルマ離れ」「道具離れ」が起きてきたのではないか。それがデザイナーの志や能力低下という負のスパイラルを生んでいる。
効率よく生産された大量のものが溢れているけれど、もっと考える時間を持つべき。それは、徹底的に考え抜いた道具を創るということ、そして人類が道具を手にしたときのよろこびという原点を振り返り道具を大切にするということ。
これまで、日本は戦後復興というエネルギーで発展してきた。今後は「品格」つまり、単に便利や合理的ということとは違う、日本の美意識を高め世界に通用し尊敬されることで発展していく時代になるのではないか。品格、いい「道具」を創ることは、ひいてはそれを創り出す人の「人格」につながる。
とまぁ、こんな感じだったでしょうか。
「道具は、使う人に作法を要求する」というのも面白い話でした。例えばビールジョッキは、それを持つと脇を開いて開放的に乾杯するように出来ている。対して、ワイングラスは細い部分を持つと自然と脇を締め、静かに味わえるように出来ている。どんな風に使うか、道具の形状、音、触覚などによって決まる。
あとは、マツダの取り組みや考え方として、以下のようなお話があったと思います。
コンセプトモデルを今後のビジョンのテーマにし、それを車種群(「束」という言い方をされていました)になったときにどう見えるか、という観点からブランドをデザインしていること
赤という色もその一環であること
デザインのクオリティを上げるためにクルマ以外のデザインもいろいろ行っていること
デザインの好き嫌い以前に、プロポーションが良いかどうか、自然かどうか(自然界のデザイン、流れ(クルマならチーターとか)に近いかどうか)を考える
GKデザインは、年間500社の仕事をしているのでGKのエッセンスを入れるのはなかなか難しいが、「メッセージをシンプルにする」ということは心がけてやっている、という話がありました。
デザイン、ひいてはブランディングのあり方を考えさせられるひとときでした。
展覧会に合わせ、次期ロードスターのクレイモデルと製品も展示してあります(無料で見られる場所にあります)。クレイモデルが外部で展示されるのは初めてらしいです。
参考:
This is Mazda Design.
今月分へもどる